知ってますか?「歯ぎしり」をすると顔が歪んでくるんです!

歯ぎしりを指摘されたことはありませんか?

ある分析データによると、程度の差こそあれ成人の8割が

「歯ぎしり」を行っているそうです。

しかし、無意識に行っていることがほとんどで自覚している人は

2割にも満たないとされています。

歯ぎしりは、大切な睡眠を妨げたり顔の筋肉を肥大させることも

あると言われていますので、今回はキレイな顔の形や

お口の環境の大敵となる「歯ぎしり」についてお話しして

いきたいと思います。

顔を歪め肥大させる「歯ぎしり」を防ぐには?

主な原因として考えられているのが

「噛み合わせの乱れ」と「ストレス」です。

噛み合わせの乱れが原因の歯ぎしりは

元々の歯並びが悪いために引き起こされることもありますが

抜けた歯や虫歯を放置することによって噛み合わせが悪くなり

顎の筋肉のバランスが崩れて引き起こされることが多いです。

また、ストレスが原因の歯ぎしりについては

起きている時に感じている過度のストレスを

寝ている間に歯ぎしりをして、発散する事で解消しています。

歯ぎしりによって引き起こされる症状は?

食事で硬いものを食べるときにかかる力は

だいたい10~30kgとされているのに対し

激しい歯ぎしりでは100kgにもなります。

100kgもの力が歯や歯茎、顎にかかってしまうため

起きた時にこれらの部位が痛くなってしまうことも

うなづけますよね。

あまりにも強い力がかかるため、歯にヒビが入って

割れてしまったり、歯茎に炎症がおこって歯周病が

進んでしまい、歯がグラグラになってしまうこともあります。

また、毎日毎日噛みしめや歯ぎしりを続けているうちに

筋肉が強化され肥大することによって、顔の形まで

変わってしまうこともあります。

細い顔だった人がエラの張ったしもぶくれの顔に変化します。

エナメル質にヒビが入り象牙質が露出することで

知覚過敏になることもあります。

また、顎が痛くなるのはいわゆる「顎関節症」という

症状を指します。

顎関節は自然に治ることもありますが、酷い場合は

「口が開かない」「噛むと顎が痛い」「顎に痺れを感じる」

などの症状に発展していきます。

さらに、「肩こり」や「頭痛」、「目の奥の痛み」、「めまい」

「寝ても疲れがなかなか取れない」などの全身的な症状まで

引き起こしてしまうこともあるんです。

 歯ぎしりの治療法とは?

 歯ぎしりのひどい人は、歯や顎の負担を考えて

普段から硬いものやガムなどを食べるのは控えましょう。

噛み合わせが乱れてしまっている方は、歯医者さんで

噛み合わせの乱れの原因となる部分を取り除いてもらいましょう。

またストレスが原因となる場合、自分なりにストレスを抜き

リラックスできる方法を探してみてください。

お風呂にゆっくり浸かったり、アロマを炊いたりと

自分に合った方法でリラックスし、体を休めてあげて下さい。

 歯科医院における歯ぎしり対策は?

歯ぎしりによる歯や顎への負担を軽減するために

歯科医院では患者さんが就寝する時に歯ぎしり専用の

マウスピースを使用することをオススメしています。

この専用のマウスピースは硬い素材で作られていて

歯ぎしりの程度によって厚みを調整して作られます。

マウスピースと聞くと、ボクサーなどが使用する

ゴツいものをイメージして「そんなものを入れたまま

眠れるのか?」と不安に思いますが、心配ありません。

歯ぎしり専用のマウスピースは、歯型に合わせて

出来る限り薄めに作るよういしていますので

慣れてしまえばほとんど異物感を感じることはありません。

また、マウスピースを使用しているだけで安心感が得られるため

ストレスを軽減させることもできます。

ちなみに、歯ぎしりの中にはガタガタと歯を触れ合わせたり

歯を食いしばったりするタイプの気づきにくい歯ぎしりも

あります。

ご心配な方は、一度歯科医院に検診に行くようにしてくださいね。