子どもの歯のお話し~イオン飲料の落とし穴~
お知らせ
風邪の季節です。重症の場合には発汗やおう吐で
水分と電解質(ナトリウム、カリウムなどの金属イオン)が必要以上に
失われることもあります。
そんな時、電解質補給にイオン飲料は役に立ちます。
ところが、健康な乳幼児にイオン飲料を与えると体内の電解質が
濃くなりすぎるため、体はそれを薄めようとして水分を欲します。
喉が渇くため、結果絶えず飲みたくなるという悪循環に。
もう一つの問題は、イオン飲料は糖分濃度が高いため高血糖状態となって
空腹を感じられず、食生活が乱れます。
また、イオン飲料のpHは3.6~4.6と低いため、歯のエナメル質を
溶かす作用が高く、むし歯のリスクを高めます。
特に寝る前や夜中起きた時に飲ませる習慣は、イオン飲料が
口腔内に残留するため、問題です。
脱水が改善したら、水分はお茶、お水(白湯)に戻しましょう。
イオン飲料を飲む習慣はむし歯になる原因のみならず
肥満や食欲不振など、子供の発育に影響を及ぼす恐れがあります。
砂糖の多いジュースより体に良さそうなイメージがありますが
思わぬ落とし穴に気を付けてくださいね(*^_^*)