口腔ケアは、腎臓病、関節炎、骨粗しょう症の予防に繋がる
お知らせ予防
むし歯を作り、歯周病を起こす細菌は、いろいろな毒性物質をもっています。それらの細菌がつくった悪い成分は、血液の中に入り込んでしまいます。私たちの体には、外から侵入してくる成分が多かったり、アレルギー性の免疫反応が強く起こると障害が起きてしまいます。そのような疾患は、免疫病といわれており、腎炎やリウマチ性関節炎などが代表的な免疫病です。
口腔細菌の毒性成分などが血液中に入り込み、腎臓や関節にたまれば、その場所でアレルギー反応を引き起こしそれが炎症になってしまいます。
骨粗しょう症は、体の骨がボロボロになってしまう病気で、閉経後の女性に多いです。ホルモンのアンバランス、カルシウムの欠乏、運動不足などが関係して起こる病気です。現在、寝たきりの高齢者の半分近くが骨折などのある骨粗しょう症の患者です。
ですが、骨粗しょう症の寝たきり患者の口の中の清掃を徹底して実施したら、骨が強くなったという報告もあります。歯周病原菌は、歯を支える歯槽骨を溶かすだけでなく、血液に入り込んで全身の骨をボロボロにさせ、骨粗しょう症の原因因子となります。腎炎やリウマチ性関節炎、骨粗しょう症にならないためにも、口の中を清潔に保つことが大切です。やはり「口腔ケアは、命をきれいにすること」に繋がりますね。