歯周病について

歯周病菌がアルツハイマー病の原因となっていることが判明

歯周病について

九州大学大学院歯学研究院の武 洲准教授と倪 軍軍(ニイ ジュンジュン)助教の研究グループが歯周病の歯茎で脳内老人斑成分が産生されていることを解明されました。この記事は、九州大学のホームページhttps://www.kyushu-u.ac.jp/ja/researches/view/396より引用しています。

「九州大学大学院歯学研究院の武 洲准教授と倪 軍軍助教の研究グループは、中国吉林大学口腔医学院の周延民教授、同大学の聂 然大学院生らの研究グループとの共同研究において、ヒトの歯周病の歯茎および歯周病原因菌であるPg菌を全身に慢性投与したマウスの肝臓に、脳内老人斑成分であるアミロイドβたんぱくが産生されていることを初めて発見しました。
臨床研究により重度歯周病の罹患と認知機能低下が正相関することが報告され、Pg菌成分がアルツハイマー型認知症患者の脳内に検出されたことから、歯周病によるアルツハイマー型認知症への関与が注目を集めています。研究グループは、ヒトの慢性歯周病の歯周組織におけるマクロファージおよびPg菌を全身投与した中年マウスの肝臓におけるマクロファージに、Aβ₁₋₄₂とAβ₃₋₄₂の産生を発見しました。さらにPg菌による炎症性マクロファージにおいて、カテプシンBに依存してAβ₁₋₄₂ とAβ₃₋₄₂産生が誘導されていることを突き止めました。
これまでアルツハイマー型認知症の特異的な脳内病態であるAβ老人斑は、脳内で産生・蓄積すると考えられてきました。今回の研究では、Pg菌により惹起された炎症組織におけるマクロファージが脳内Aβ老人斑のリソースとなりうることを示しました。カテプシンBはPg菌感染したマウス肝臓におけるマクロファージにおいて炎症誘発およびAβ産生に関与することから、その制御により歯周病によるアルツハイマー型認知症の発症と進行を遅らせることが期待されます。」と九州大学のホームページに掲載されています。(2020年11月14日付)

今後は、口腔ケアが、アルツハイマー型の認知症の予防につながることがかなり期待できますね!

この研究者自身も「ヒト歯周病の歯茎からアルツハイマー型認知症の脳内老人斑成分が産生されることに大変驚きました。アルツハイマー型認知症の予防に口腔ケアはとても重要です。」と言っておられます。