お口を健やかに保つ生活習慣
お知らせ予防
よく噛んで「唾液」の分泌を促す
唾液の成分には、それぞれ大切な役割があります。よく噛むことにより、唾液がたくさん分泌されます。
- 粘膜保護作用・潤滑剤:口の中の粘膜が傷つかないようにする
- 自浄作用:食べカスを洗い流す
- 再石灰化:酸によって溶けた歯の表面を唾液の中のカルシウムによって修復する
- 抗菌作用:分泌型免疫グロブリン(s-IgA)、リゾチームなどを含む
- 潤滑作用;お口の中の乾燥を防ぐ
- 緩衝能:食べ物などによって酸性になったお口の中を中和する
- 消化を助ける:唾液中の消化酵素のアミラーゼやリパーゼが働く
唾液腺マッサージ
口の周りには、唾液を分泌する唾液腺があります。食前にマッサージをすると、唾液がでやすくなります。
禁煙を!タバコは歯を失う重大な原因
喫煙はさまざまな生活習慣病のリスクとなり、お口の健康とも深くかかわっています。タバコを吸わないか以前吸っていた人に比べて、タバコを吸う量が多い人では4年間に歯周病が悪化するリスクが約3倍も高くなったという報告があります。
また、自らタバコを吸う人だけでなく、受動喫煙(人が吸っているタバコの煙を吸うこと)する人も歯周病が悪化することがわかっています。
<正しいお口のケア>
ブラッシングと歯間ケアで歯垢を徹底攻略
歯と歯の間や歯と歯ぐきの境目、奥歯のかみ合わせの溝は歯垢が溜まりやすい場所になっています。丁寧にブラッシングしましょう。
また、歯ブラシの毛先が届きにくいところ(歯と歯が接している面、歯と歯ぐきの境目など)は、デンタルフロス(糸ようじ)や歯間ブラシを使って歯垢をしっかり取り除きましょう。
歯垢がついていないか、歯ぐきが赤く腫れていないか、歯と歯の間の歯ぐきがピンク色に引き締まっているかなど鏡を見てチェックしましょう。
入れ歯にも歯石がつく!
入れ歯には歯垢がつかないと思っていませんか?入れ歯もきちんとお手入れをしないと、歯垢や歯石(歯垢が石灰化したもの)がついたり、義歯の素材の内部にも細菌が増殖してさまざまな悪影響を及ぼします。毎食後、流水で洗い、1日に1回は汚れをしっかり落としましょう。