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舌のトラブルはないか

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口の機能として、まず、食べること話すことが思い浮かびます。どちらも舌が健康な状態でないとうまくいきません。舌はあごの成長発育に始まり生涯を通して顔のつくりや表情、味覚の楽しみにもかかわってきます。

まず舌の形を見てみましょう。

舌を前へ出したとき、その形は中央に溝があってほぼ左右対称です。舌の周囲にでこぼこが目立っているのは、舌で歯を押している証拠です。歯は押され続けると、年を取ったときに前へ出てきます。口元を引き締めるなど、普段の舌の位置や飲み込み方を改善することが効果的です。歯が抜けたままになっていても、そこに舌が膨らんで大きくなっていきます。

舌にコブ状の膨らみがあったり口内炎のような潰瘍ができてなかなか消えなかったりするときには、腫瘍を疑いましょう。

それでは舌の色はどうでしょう。

健康な状態の舌は、全体的に薄いピンク色をしています。そして多くの場合は、周囲を除きうっすら白くなっています。入浴時に指などの皮膚がふやけて白く見えるのと同じです。

全体的に赤く見えるときは、発熱や表面の乾燥を疑います。白いまだら模様になっているときは、舌と歯の接触時間が長すぎること、表面の乾燥、金属アレルギーなどが考えられます。茶褐色や白い汚れが中央部表面に分厚くたまっているのは、舌苔と呼ばれるものです。噛む回数の不足や薬の副作用、清掃不足が考えられます。口臭の原因になることもありますから、歯ブラシや専用器具を用いて優しく掃除しましょう。

舌の先にできる茶褐色の斑点は、粘膜の乾燥によるものです。舌の先が他の場所より赤く見えるときは、舌で歯を押している時間が長すぎると考えられます。飲み込み方を誤っていることが多く、老後の歯並びの崩れにつながります。

また、部分的に真っ白になっているときや表面のでこぼこがひどいときも、がんになる可能性があるので、なるべく早く診てもらいましょう。

舌の動きは、どうですか。

舌を前へ出したとき、まっすぐ前へ出ないで右や左へ偏るのは、脳梗塞や脳腫瘍などの脳の病気が原因になっていることがよくあります。

少し口を開けて舌の先で上の前歯をなめることができなかったり、舌を前へ出したときに舌の中央が下方へ引っ張られてくぼみができたりする場合は、舌の下にあるひも状の筋が極端に短く、舌の機能が十分に発揮されない状況です。そんなときには、舌小帯を切って動ける範囲を大きくすることをおすすめします。

その他の自覚症状も見られることがあります。

 

舌の機能には、噛む、話すだけでなく、味を感じることや舌ざわりなどもあります。したがって、それらに不具合があるときには早めに診察を受けるべきです。口内炎がよくできる、舌をよく噛む、何もしないのに舌が痛いなど、いろいろな症状も同様です。口の乾燥もこのような舌の症状となって現れることがよくあります。

普段何気なく使っている舌ですが、一度自分で確認してはいかがでしょうか。舌が壊れたら、むし歯のように修繕できないので大変です。

この記事のお問合せ先:阿倍野区西田辺のいえさき歯科

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