口内炎
誰もが一度くらい経験がありますね。食べたりしゃべったりするときに痛くて不愉快な口内炎です。なかには頻繁にできて困っている方もいらっしゃることでしょう。
口内炎の実態は、潰瘍といって粘膜の表面が少しなくなった状態です。胃潰瘍や十二指腸潰瘍などと同じです。皮膚でも小さい傷が化膿してジュクジュクし、触れると痛かったりお風呂に入るとしみたりすることがありますね。皮膚と比べ粘膜はできた傷が治りやすい反面、表面にすんでいる細菌が多く、ぬれて柔らかいから傷や乾燥に弱いなどの弱点があります。さらに口では、食べ物などの固形物が頻繁に接触して傷を作りやすく、鋭い感覚を持っていることが痛みなどの不愉快な思いを助長しているのでしょう。
口の中の一番の仕事は食べることです。一度食事をすると、食べ物が粘膜とこすれて、口の粘膜に何万という傷ができます。粘膜に深い傷がつくと体の中に細菌が侵入するため白血球の防衛反応が起こります。そのときに発生する活性酸素が組織破壊を促進し、結果として潰瘍が形成されることもあります。
粘膜はその性質上、乾燥すると抵抗力が極端に低下します。乾くと傷がつきやすく、細菌への抵抗力も低下します。したがって、いびきなどの習慣的口呼吸やポカンとあいている口、長時間の歯科治療、唾液分泌を制限する副作用のある薬は危険です。もちろん、しゃべることや歌うことも度を過ぎると問題になります。
緊張やストレスが続くと交感神経が優位になり、唾液の分泌が抑制され粘膜の潤いがなくなります。さらに、白血球のなかでも活性酸素を出す顆粒球が多くなり、炎症が広がりやすくなります。唾液の減少を招く交感神経の緊張は、さまざまな薬の内服や不規則な生活によっても生じます。冷たい食べ物や飲み物などで、体を冷やしても起こります。
うつ伏せや横向きの寝相では、唇やほおの粘膜が布団・枕と歯の間に挟まれ圧迫されることが口内炎の原因となります。噛んでできた傷や歯ブラシで出来た傷、歯ブラシの柄が当たった時の傷も口内炎に移行します。さらに寝相やほおづえでのほおの圧迫は血行不良を招き、その部分の抵抗力や治癒力を低下させます。
そのほか、合っていない入れ歯、食べ物によるやけど・すり傷、歯並びを治す矯正装置による異常接触などがあります。同じところに繰り返しできるのは、その場所での原因を取り除けば自然に治ります。ただ、八重歯のように飛び出した歯が原因の場合は、口の機能を考えても、歯並びを治すのが良いでしょう。
薬を塗ってごまかすのではなく、原因を確実の取り除き、おいしく食事ができる健やかな日々を送りたいものです。
この記事のお問い合わせ先:阿倍野区西田辺のいえさき歯科
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