舌のトラブルはないか
口の機能として、まず、食べること話すことが思い浮かびます。どちらも舌が健康な状態でないとうまくいきません。舌はあごの成長発育に始まり生涯を通して顔のつくりや表情、味覚の楽しみにもかかわってきます。まず舌の形を見てみましょう。舌を前へ出したとき、その形は中央に溝があってほぼ左右対称です。舌の周囲にでこぼこが目立っているのは、舌で歯を押している証拠です。歯は...
口の機能として、まず、食べること話すことが思い浮かびます。どちらも舌が健康な状態でないとうまくいきません。舌はあごの成長発育に始まり生涯を通して顔のつくりや表情、味覚の楽しみにもかかわってきます。まず舌の形を見てみましょう。舌を前へ出したとき、その形は中央に溝があってほぼ左右対称です。舌の周囲にでこぼこが目立っているのは、舌で歯を押している証拠です。歯は...
当院を訪れる患者さんには歯のほかにも、体の不調や病気をかかえる人がすくなくありません。そうした不調や病気が、歯の治療で治ってしまう。歯と全身疾患の明確な因果関係は、不明ではありますが、そんなこともあるのです。最近になって、この事実に注目した厚生省が研究プロジェクトをスタートし、「咬合状態に起因する多臓器の異常」をテーマに研究が進められています。噛み合わせ...
歯科検診(健診)や健康相談に行くと、「すぐに悪くなる」、「あちこちで外れてくる」、「年に何回もお世話になる」というような声をよく耳にします。おもな原因は再発ですが、どうしてでしょうか。歯科で扱う病気の大半は、むし歯と歯周病です。そして最近では、顎関節症の相談を多く受けるようになりました。そのほか、歯並び・噛み合わせの異常、舌や口の中の粘膜に起こる口内炎・...
MRI(磁気共鳴画像)などの顎関節の画像診断法が進歩したことにより、顎関節症とひと口にいっても、さまざまなタイプがあることがわかってきました。一般社団法人日本顎関節学会の分類では、4つの病態に分類されています。顎関節症患者は、これらの病態のどれか1つだけに罹っていることもありますが、通常は複数の病態に罹っています。 顎関節症の病態分類(2013)病態...
顎関節症が増えている最近顎関節症に悩む人が増えているように感じます。いえさき歯科にも顎関節やその周りの筋肉などに症状にもつ患者さんが多く来られます。軽症のものも含めると、日本人の半数は顎関節症を経験しているともいわれています。むし歯、歯周病と並んで歯科三大疾患と呼ばれ非常にポピュラーな疾患となっています。おもな症状は、次の3つです。口を大きく開けられない(...
閉塞型睡眠時無呼吸症候群(OSAS)の原因として、まず思いつくことは肥満です。確かに、肥満により首周りの脂肪が上気道(空気の通り道)を狭くし、その結果、夜間睡眠中に上気道が閉じてしまうことが、OSASの大きな要因です。しかし、肥満がないにも関わらずOSASになる患者様がおられます。欧米人のOSAS患者様の多くは肥満が原因ですが、日本人の場合は、OSASの内、約3割の患者様は肥...