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呼吸がとても大切です!美と健康を保つには

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正しい呼吸と姿勢に気をつけて生活することで、一年後には今と違う考えとスタイルを実現しませんか。

「正しく立つこと」と「呼吸法」はとても大切ですが、今回はその二つをバランスよく行うコツを考えてみたいと思います。

腹式呼吸をするには、まず姿勢が大切です。仙骨を立て、下腹(丹田)に力を入れ、前面の骨盤の飛び出た骨(上前腸骨棘)と恥骨を結ぶ三角形が床に垂直になるように立ちます。肩甲骨を背中の真ん中に寄せ、この姿勢をキープします。

鏡で横から見て確認してください。この姿勢で深い呼吸をすると横隔膜から恥骨までの腹腔が広がったり、縮んだりします。ここでも下腹部に空気を送り込む意識は大切です。

体を無理なく絞るためには、脊椎のS字カーブをきれいに作ると、自然とウエストはくびれてくると言われています。横隔膜が硬くなって縮こまると背中が丸くなり猫背気味になります。同様に後面の大腿筋(ハムストリングス)が硬くなると背筋がひっぱられ、腰が丸くなり、反対に前面である腹筋は緩み、お腹がぽっこり前に出てきます。常に下腹を意識し、この筋肉で、仙骨が倒れてこないように支えているというイメージがいいかもしれません。

次に横隔膜をやわらかくする方法を紹介します。横隔膜は膜で蝶形骨につながっています。蝶形骨は上顎骨、側頭骨、前頭骨、篩骨に接しています。つまり目、耳、口の全部がつながっています。目が緊張すると蝶形骨が緊張し、横隔膜も硬くなります。よって横隔膜を緩めるには、耳を引っ張ったり、仰向けになって割り箸を奥歯でくわえたり、目の筋肉を緩めたり、鼻腔に空気を送り込んだり、眉間をもんで緩めたりすると、連動して、横隔膜も緩んできます。横隔膜が大きく動くことにより、体中をエネルギーが巡るようになります。このことが、アンチエイジングやダイエットにつながっていきます。

横隔膜と頭蓋骨がつながっていることをご存知ですか?わたしたち歯科医の仕事にも密接な関係があります。

先日受講したセミナーで印象に残った言葉がありました。私たち歯科医師は何のために咬合を構築するか?それは、蝶形骨を歪めないようにするためだということです。言い換えれば咬合によって、蝶形骨を歪めてしまうことがあるということです。蝶形骨には下垂体、視床下部が乗っかっています。これらは、生命維持に必要な器官です。ここに、ストレスをかけてしまうと、いろいろな不調を引き起こしてしまうということです。改めて、責任の重さを感じた言葉でした。

正しい呼吸がポジティブホルモンを増やす。

釈迦の教えの中に「正しい呼吸こそは悟りへの道である」と述べられており、弟子たちにその重要さについて話していたとあります。また、ヨガ哲学では、人はエネルギーでできていて、いちばんエネルギーレベルが低いのは肉体で、次に呼吸とあります。エネルギーレベルが低いということは扱いやすいということです。呼吸によって、肉体は変わるということです。潜在意識の本や発達障害の本などにも、正しい姿勢と呼吸の重要性を説いています。

また、丹田に力を入れて腹筋を収縮させて行う呼吸では脳内のセロトニンが増え、血中のセロトニン量も増えることが発表されています。大脳の前頭前野は、集中力、意欲、共感といった人間らしい働きを司っています。ここに影響を与える神経伝達物質がドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニンです。ドーパミンは夢や快と関係し、ノルアドレナリンは、ストレス、不快をもたらします。

両者をコントロールするセロトニン、これらが混ざり合って心に影響を与えます。セロトニンは舞い上がる心を抑え、落ち込んだ気分を引き上げ、平常心を維持するよう働きかけます。また、女性には、特に嬉しいことに、セロトニンが活性化すると、姿勢筋や抗重力筋など、美容に関係のある筋肉の緊張が高まるので、口角が上がり、目元がひきしまって、小顔になるそうです。さらに、セロトニンは夜になると睡眠ホルモンであるメラトニンに変わります。昼間セロトニンを活性化する生活をしていると、夜ぐっすりと眠れます。

小さいころから姿勢を良くしなさいと言われていたのに、いつのまにか、骨盤後傾の背中はCラインになっていますが、脊椎をSラインに戻すことは今からでも充分可能です。仙骨を立てた姿勢で、丹田に力を入れて、腹式呼吸を実践してみてください。一年後には違う姿が鏡に映っていることでしょう。