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歯ぐきからの出血は要注意

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歯周病の代表的な症状に歯ぐきからの出血があります。歯ぐきからの出血は、昔から歯周病の危険信号と言われていますが、最近の研究で歯周病を悪化させる細菌が明らかになり、さらに危険な症状であると考えられるようになってきました。

その代表的な菌は悪玉3菌と呼ばれ、ポルフィロモナス・ジンジバリス、トレポネーマ・デンティコーラ、タンネレラ・フォーサイセンシスです。難しい名前ですね。これらの細菌は重度に進行した歯周病の歯ぐきから多く検出され、歯周病を悪化させる主犯格と考えられています。やっかいなことに、悪玉菌歯周病菌はプラーク(歯垢)中の細菌層の一番奥に潜んでいて、うがいや簡単な清掃では除去できないために、歯周ポケットの奥まで届く器具で洗浄した後、徹底的な歯磨きをしないとなくなりません。

近年、これら悪玉歯周病期は血液中の鉄分を栄養源としていることがわかってきました。そのため、歯ぐきからの出血を放置していると悪玉歯周病菌は血液を餌にしてどんどん増殖していきます。反対にこの出血を止めてしまえば、細菌は栄養が取れなくなるので、悪玉菌を撃滅することができるのです。つまり、歯ぐきからの出血を減らすことが歯周病の治療に有効であると再認識されました。

歯ぐきからの出血を自覚したら、要注意です。すぐに歯医者さんへ行って歯周病の治療を受けることをおすすめします。