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口は開いていませんか?三つ子の魂100まで!

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ヒトの卵は、おなかの中で受精後、細胞分裂を繰り返して数を増やします。そして、細胞がそれぞれの器官や臓器に特殊化して大きくなり、成長発育の言葉どおり一人の体を作っていきます。勝手に大きくなったと思う方が多いでしょうが、その過程は複雑で、単純に遺伝子のみに依存するのではなく、体の外、社会とのやり取りと共に成り立っています。そのような後天的なことがらも、個性あるいは質や形の微妙な違いになってきます。

お母さんのおなかの中にいるときでも、同じです。お母さんが病気や激しい運動、喫煙などで血中の酸素量を減らすと、おなかの赤ちゃんにも影響が出ます。胎児では受精後3週くらいから心臓が作られます。たとえば、そのときに十分な栄養や酸素の刺激がないと満足な形が完成されないので、心臓に奇形が発生する可能性が高くなるのではないでしょうか。とくにタバコの影響であるニコチンは血中濃度が母体より胎児の方で高くなるので、悪い影響を起こしやすいようです。放射線や化学物質ばかりが危険なのではなく、このような何気ない大人の行動が子どもに影響する事もたくさんあります。

生後間もない赤ちゃんに舌を出すしぐさを見せると、まねをするようになったとテレビで放映されたことがあります。出産後の赤ちゃんは数カ月たたないと目が見えないとされていましたが、生後数日で人の動作をまねるようになるのです。

姿勢や顔つきが似るのは、遺伝的な要素ばかりではありません。親や祖父母、保育士、教員など、周囲にいる大人のまねを子どもがしているのです。食事でも単に姿勢だけでなく、舌や口、あごの使い方、そしてしゃべり方、表情の作り方など、子どもは知らず知らずのうちにまねをして動作を学習し、体得しているのです。

模倣の対象は人ばかりではありません。テレビや漫画のキャラクター、動物などもあるので、注意が必要です。

ほおづえをついていませんか。口は開いていませんか。しっかり噛んでいますか。子供には『話せばわかる」というよりも。周囲の大人がよい手本を見せるのが一番でしょう。

姿勢や動作は、大きくなればなるほど習慣として定着します。そして、年を取れば取るほど修正するのが難しくなります。「三つ子の魂、百まで」のことわざもあります。食事や姿勢など基本的な生活習慣はせめて就学前に整えておきたいものですね。

子どものために、今一度自分の行動を見直してみてはいかかでしょうか。

 

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