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むし歯治療についての最新情報!

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むし歯治療は歯を削って銀歯を詰めればオッケーなんて、従来の常識は今すぐアップデートする必要があります。

一言でにむし歯の治療といっても治療法は多岐に渡るが、まず歯をむやみに削らないことがとても大切です。歯を削って金属の被せ物や詰め物をすると、経年劣化や変形などによってそれと歯との間に少しずつ隙間ができます。隙間は、0.1~0.2mmに過ぎないかもしれませんが、その周辺に汚れがたまると、その中に居る細菌がその隙間から侵入し感染が起こりむし歯が再発する可能性が高まる。再発後は一度削った歯を再度削ることになるので、自分の歯はどんどん減って金属に置き換えれれることになります。

むし歯の範囲より多めに削れば削るほど、むし歯の原因となる「ミュータンス菌」を確実に除去できるなどのメリットもあると信じられて来ましたが、近年は、医療全般にわたる低侵襲治療(内視鏡手術に代表される)が一般化し、歯科でも広めに削るより削る量を最低限に抑える低侵襲治療が広まりました。最低限に虫歯だけを取り除き、出来るだけ人工物に置き換える量が小さい方向にシフトしています。

こうした前提を踏まえ、むし歯治療のトレンドを押さえた歯科医を選ぶことで、自分の歯を守ることにつながって行きます。

また、治療に使う機器も進化しています。歯科医が患者の口内を見るときに使う「マイクロスコープ」も普及しています。肉眼の数十倍の拡大視野を確保できるため、むし歯の状態を正確に把握でき、余計な部分を削らなくて済むので低侵襲治療につながるのです。

CTと口腔内スキャナーと合わせて、三者を現代の歯科の三種の神器と呼んでいます。今後は、必ず必要になってくる設備ですが、他に先駆けて導入を果たしている歯科は、進んでいると判断できるものと思われます。そういった機器を使うことで、歯の状態を正確に緻密に診断することができるので、結果として精度の高い治療につながるわけです。「いずれも普及し始めたのはここ4~5年ですが、今後は導入が加速していくものと思われます。

かかる歯科医院が時代の流れに沿っているかを見極めるには、ホームページを見ると参考になります。2018年6月の改正医療法が施行されたことで、自由診療の場合はホームページに費用を記載することが義務されましたので、自由診療をの料金も明示されていますので、必ずチェックしてください。

歯の詰め物・被せ物選びも状況が変わってきました。22年4月からCAD/CAMクラウンの保険適用の範囲が広がりました。CAD/CAMクラウンとは模型をスキャンして得られたデータをコンピューターにより設計しミリングマシン呼ばれる削り出し器で自動的に製造したクラウンのことです。白いセラミックやガラスの小さな粒子をプラスチック素材で高温高圧の中で固めたブロックと呼ばれるの素材から作り出します。。従来、歯の位置など一定の条件下でクラウンは保険適用でしたが、22年4月からはインレーも保険適用に変更されました。CADCAMクラウンの導入が、16年4月でかなりの月日が、流れましたが、少しづつ改良がくわえられ、見た目の良い、強い材料になっています。

以前は保険診療で済ませる場合、「銀歯」がほとんどでしたが、CAD/CAMが広く保険適用になったことで、治療後も保険診療で比較的安く、本来の歯に近い見た目を維持することが可能になりました。銀歯は金属アレルギーになるリスクもあるため、近頃は、メタルフリーが主流になって来ています。

ただ、このハイブリッドセラミックにも欠点がないわけではありません。「銀歯に比べて強度が弱く、割れる、すり減って噛み合わせが悪くなるなどの可能性が指摘されています。特に奥歯は、将来的に再治療が必要になるリスクもそれなりにあると考えられます。

そこで、本来の歯に近い見た目で、かつ強度も十分なセラミッククラウンやジルコニアなどの素材を用いた自由診療が浮上する絵わけです。ただし、詰め物は材質によって価格も強度も様々。むし歯治療が必要な歯の機能面を十分考慮してに、選び分けるのが良いでしょう。

まず、人目に一番触れやすい前歯は強度に加えて審美面を併せ持った材料を選びたい。商品名でemaxというケイ酸系のセラミックはハイブリッドセラミックより強度が高いのに加えて、白さだけでなく透明感もあるので、天然歯に見まがうくらい自然な歯にすることも出来ます。また、奥歯は強きく噛んでも耐え得る強度が必要です。100㎏ぐらいまで壊れないとても強くて硬い「ジルコニア」が良いでしょう。emaxほどではないですが、ジルコニアも白く見た目の違和感も生みづらい。

上記の内容は、主にむし歯がある程度進んだ「C2」~「C3」といわれる段階の対処法でした。より軽い「C1」や、重度の「C4」の時の治療選択肢はどうでしょう。

初~中等度のむし歯であるC1~2の治療法は、歯を少し削るだけで済む「コンポジットレジン修復」が一番適していると考えられます。ただ、歯の表面のエナメル質に限局したほんとに初期の虫歯であるC1の場合は削らずに治せる可能性すらある。自由診療も使い、「歯の表面にできた細菌の膜である『バイオフィルム』を取り除き、ミネラルなどを含む『MIペースト』という歯磨き剤のようなペーストを塗って根気よく待と、エナメル質が再石灰化するケースも多い。高濃度フッ素の塗布も同様に有効です。その判別は歯科医の診断力に委ねられますが・・・・。

C3から歯が溶けて根だけになったじょうたいのC4では、「根幹治療」で、歯をいかに残すかが大きな問題になります。自分の歯の本数が減ると、認知症リスクや転倒リスクが高まるという研究結果も発表されているくらいなので、根っこしか残っていないから抜いてしまうという考えでは、現代もの超高齢社会においては、乗り切れません。可能性のある歯は、出来るだけ残すことにより、全身への影響を少しでも減らす努力が必要ですね。

根管治療も、進化し続けています。最新機器の導入などで抜かずに済む可能性が高まっています。正しい治療を受けるためには、なぜ抜くのか原因を必ず聞くことです。根管治療とは、歯に侵入した細菌を完全に取り除く治療なので、根管治療で細菌が完全除去できないと判断された場合が抜歯の適用になるのです。歯が大きく欠けているというだけで必ず抜歯というものではありません。場合によっては抜歯を回避できる可能性があります。今後は、さらに進んだ新たなる展開も期待されるので、情報化の時代、最新の情報を手に入れてご自分に合った最良の治療選択されることが重要です。