お知らせ

色や形でわかる歯肉の健康状態

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①歯ぐきの形はどうか

歯ぐきとは、歯と接している部分から唇を引っ張ったときに動くところまでの間を指し、専門的には歯肉と言います。歯と接する部分は柔らかく少し動きますが、大半は表面を横に滑らしても動かなくなっています。

歯ぐきの下には、歯を支えている骨(歯槽骨)があります。したがって、歯ぐきは歯槽骨を守り、歯を歯周病で失わないためにとても大切な部分です。

下の前歯の歯ぐきでは、その上縁が下向きの円弧をつなげた波型になっています。もちろん上の歯では逆です。

若い世代では、歯と歯の間の歯ぐきは、先がとがった山型をしています。歯ぐきが腫れてくると歯と歯の間のとがった山型が丸く膨らみ、ブヨブヨしてきます。しかし年を取ると歯を支える骨が痩せてくるので、歯と歯、歯ぐきとの間で三角形のすき間ができてきて、山型だった歯と歯の間の歯ぐきも台形になってきます。

歯と歯の間の歯ぐきが丸くなってきていないか、高齢者ではすき間がきちんとあるか確認してみましょう。

②歯ぐきの色はどうか

赤い歯ぐきならば

健康な歯ぐきの色は、うすいピンク色です。一番多く見られるトラブルが、歯の周りの歯ぐきが帯状に赤くなっていることです。血の流れが悪くなったりその部分を修繕するために血が集まってきたりしているのです。歯みがき時に出血するのもこの時期からです。さらにひどくなると、歯と歯の間の歯ぐきが腫れてきて、先の尖った山型が崩れ、先が丸くなってきます。このような状態を歯肉炎と呼びます。

歯肉炎で歯ぐきが腫れると、歯と歯ぐきの間にすき間ができてさらに汚れが溜まりやすくなります。骨の抵抗力が低下した高齢者では、この汚れの蓄積が歯槽骨を溶かすので、特に注意が必要です。

歯ぐきが腫れる直接的な原因は歯垢と呼ばれる汚れです。歯垢は白いペースト状の塊で、食後に爪やつまようじで歯の表面をこすると付いてくるものです。その中には多くの細菌がいて、体に悪い酸や毒素を吐き出し、歯を溶かしたり歯ぐきを腫らしたりします。歯垢を減らすこと自体が予防につながるので、ていねいな歯磨きや回数を多く噛むこと、生野菜を食べることなどが有効でしょう。

歯磨きをしやすい前歯の部分の歯ぐきばかりが腫れていることがよくあります。このときに注意をするのが、粘膜表面の乾燥です。普段から唇を閉じて歯や歯ぐきが乾かないように気を付けましょう。歯みがきで歯垢を減らしても改善しないときは、早めに歯科を受診しましょう。

茶色い歯ぐきはどうか

歯の生え際から少し離れた動かない部分が、茶褐色・黒褐色になっているかたもよく見かけます。とくに前歯の部分に多発しています。これはメラニン色素の沈着で、喫煙や口呼吸習慣で粘膜が乾燥するのが一因と考えられます。のども傷めますので注意が必要です。

白い歯ぐきはどう

ピンク色の歯ぐきが白くなることも、ときどきあります。歯みがきや食事によって起こる傷の治りかけでも白くなりますが、歯ぐきに起こるがんの初期症状であることもあります。

歯ぐきがイボのように腫れて大きくなったり表面がでこぼこになってきたりするのも、膿がたまったりポリープだったりがんだったりします。

多くの場合は、一週間ぐらいで腫れやでこぼこが消えます。歯ぐきの腫れや変色がなかなか消えないときには、早めに歯科を受診しましょう。

この記事のお問合せ先:阿倍野区西田辺のいえさき歯科

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電話:0666244500