体幹の力が衰えると飲み込む力も落ちる。
お知らせ
口には噛んで飲み込むという摂食嚥下の機能があります。この重要な機能を維持改善するためには、口腔周囲の関連する筋肉だけでなく、腹筋や背筋といった体幹の筋肉が関連しているということが明らかになって来ました。
摂食嚥下機能の障害を予防するためには、体幹の筋肉を鍛えるなどの運動習慣を持つことが有効です。しかし、日常の生活動作の能力が著しく低下した高齢者の場合、運動することが、出来ません。この場合は、ベッドから離れたり起き上がったりするだけでも有効であることが解っています。
65歳以上の要介護高齢者を対象に行った実験では、少なくとも4時間、可能であれば6時間以上ベッドから離れると、全身の筋肉量が保たれ摂食嚥下機能もよい傾向にあることが示されています。
また、体幹の筋力が低下すると、姿勢のバランスが崩れてきます。猫背の場合、顎と胸の距離が長くなります。その様態で唾を飲み込もうとすると飲みづらくなるはずです。この食べづらい姿勢によってまた嚥下機能が低下するという悪循環になってしまうケースもあるのです。
飲みづらくなる負のスパイラルがあります。腹筋や背筋といった体幹の筋肉は、姿勢維持の重要な役割をもっています。寝たきりなどで体幹力が低下すると、猫背のような不良姿勢になりがちで、顎と胸の距離が長くなって飲みづらい姿勢になり、さらに嚥下機能が低下してしまうという負の連鎖に陥ってしまいます。
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