お知らせ

早産の原因の一つに歯周病があります。

お知らせ予防歯周病について

歯周病は早産や低体重児出産の引き金になっています。

日本では、早産による低体重児の割合は10%ぐらいあるといわれています。その危険因子、すなわちリスクとして細菌感染があります。膣内に感染があると子宮や羊膜腔に悪い影響があり、子宮の収縮や子宮頚部の拡張が起きて早産となってしまいます。また、呼吸のトラブルの引き金となります。

妊娠すると赤ちゃんを育てる胎盤が作られます。胎盤は、いろいろなホルモンを作ります。そのホルモンは体内を流れていて、元気な赤ちゃんを生み母親になる準備に入るためには、必要不可欠です。このホルモンが歯の周囲から滲みでると、それをビタミンのように利用して爆発的に増える細菌がいます。それが、プレボテラ・インターメディアという小さな嫌気性細菌です。血液の入った培地で、酸素のないところで培養すると黒いブツブツしたものを作ります。

このプレボテラ・インターメディアが歯の周囲で増えると、歯肉から出血しやすくなります。出血すると、血液好きな細菌たちがどんどん増えていきます。歯周ポケットで増える細菌たちは、細菌の持つ毒素でお話しした内毒素を持っています。作られた内毒素は、歯周ポケットから血液中に持ち込まれてしまいます。

血液中に入り込んだ内毒素は、血管を通して全身に巡り、子宮や胎盤に障害を与えるため、早産や低体重児出産を引き起こす原因となってしまうことがわかってきました。

妊娠すると歯肉炎になりやすく、妊娠性歯肉炎とも言われています。その歯肉炎が妊娠トラブルの原因とさえなってしまいます。妊娠したら、元気な赤ちゃんを出産するためにむし歯や歯肉炎などを治療するなど、口の健康に気をつけなくてはならないわけです。

妊娠が判ったら、出産までにお口のチェックを必ずお受けください。