お知らせ

歯周病は、早期発見がとても大切です。

お知らせ予防歯周病について

歯周病は、むし歯と同様にさまざまな因子が重なって発生し、悪くなっていきます。歯周病は、細菌因子、環境因子、宿主因子の3つが重なって起きています。プラークコントロール、つまり歯みがきをしないとかタバコを吸うことなどの生活習慣が密接に関わる疾患です。細菌によって起こる感染症ですが、痛みがほとんどなく進行していく病気で、気がついた時には手遅れなことがあります。

◎細菌因子

歯垢は、細菌の固まりです。プラークコントロールがなされないと細菌数が増え、歯肉に悪さをするため、歯肉が赤くなったり、ブヨブヨになってしまいます。場合によっては、出血するようになります。歯周ポケットがつくられ、そこに内毒素やさまざまな毒性をもつ嫌気性菌が爆発的に増えると、歯を支える組織が壊れてしまいます。

◎環境因子

タバコを吸う人は歯周病になりやすく、ヘビースモーカーはタバコを吸わない人に比べ歯周病になる危険性が8倍も高くなります。タバコを吸う人の場合、白血球などがダメージを受け、細菌と戦う能力が弱くなってしまい、歯周病原菌が増えてしまうからです。

不規則な生活、ストレス、食生活、歯みがきをしないことは環境因子に分類され、歯周病をどんどん悪くさせてしまいます。

◎宿主因子

若い人の多くは、免疫学的な防御機能がちゃんと働いていますが、高齢化に伴って少しずつ乱れていきます。したがって、老化も歯周病になりやすい因子です。また、今まで述べてきた糖尿病や肥満などもリスク因子です。

歯周病の症状と進み方

◎歯肉炎

歯ぐきだけの炎症で、歯ぐきは腫れて赤く充血し、時には出血したり、ただれたりします。プラークコントロールをきちんとすれば、ほとんどの歯肉炎は健康な状態に治癒します。しかし、治りにくい場合には、その原因を突き止めて治療を受けないといけません。

◎初期歯周炎

歯ぐきの炎症が進み、浅い歯周ポケットができるものです。歯を支える歯槽骨の破壊もはじまります。デンタルプラークが石灰化した歯石というものが付着していることも多く、歯みがきでは除去ができないため定期的に歯科医院で除去することが必要です。

◎中期歯周炎

さらに歯槽骨の破壊が進むことで歯を支える骨が少なくなり、歯がグラグラして硬いものが噛みにくくなります。また、歯ぐきはブヨブヨと腫れて、膿が出て口臭もひどくなります。きちんと治療をすれば歯を抜かずにすみます。

◎後期歯周炎

重度になると、歯を支える骨がほとんど無くなり、歯の根が露出します。口臭もさらにひどくなり、歯周ポケットの中にいる細菌は、歯ぐきの細胞を通り抜け、血流に入り込むようになります。また、歯は噛めないほどグラグラして、最後には抜けてしまいます。このような状態にならないように歯科医院での定期的な検査が必要です。