私も居酒屋さんなど飲食店に行くことはよくありますが、人が集まり食事を共にする場面で、歯の話題が出ることがよくあります。歯科医なので私の前で話題になりにくい面もありますが、隣の席のからそういった話題が出ていることがよくあります。してはいけないと思いながらそう言った時はどうしても聞き耳を立ててしまいます。

ＷＨＯの調査によると、口に病気を持っていいる人の数は、約３５億人のことです。世界的に見てもこれだけ多くの患者さんがおられることが分かると、身近な話題であって当然と思いますよね。

日本においても、永久歯の虫歯は４０００万人が抱え、３０歳代以上では、約半数が歯周病にかかっているというデータが報告されています。日本人の約８割人が悩んでいるという口臭も実は、その原因の９割は歯周病に代表される口腔疾患によるものです。虫歯や歯周病は、「国民病」といえるかも知れません。

１９８９年に立ち上がった８０２０運動も８０歳で２０本以上歯が残っている人が６割近くになりました。歯が多く残っている高齢者が増えたことにより、総入れ歯の方には必要なかった口腔ケア重要性がクローズアップされることは、間違いないでしょう。

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